記憶の日々は、私の中に。
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そこは、とある施設。
地下深くに存在しているそれを知る者は、殆どいない。
ましてや、その日の光すら届かぬ空間に「彼ら」が存在していることなど、誰も知る由もなかった。
漆黒の鎧に身を包んだ男が、その施設の廊下を歩いている。
廊下の壁は、彼の鎧同様に黒く、その上に銀色の幾何学的模様のようなものが走っている。
「ほぼ」無音状態の中で、彼の足音だけが廊下に響いていた。
その「部屋」に入ると、部屋の中央に灰色の鎧を纏った別の男がいた。
彼の紅色の眼は、部屋に入ってきた男に気がつくと、すぐにこちらを向いた。
「・・・報告、かな?」
彼の、感情豊かな声が部屋に響く。
彼がこの「組織」の指導者であることを、まるで忘れさせるような、優しい声。
「・・・例の代物を、渡してきました」
男の声は、自身の黒き鎧のようにずっしりとした重みを備えていた。
「・・・ああ。お疲れさん。休んでていいぜ」
優しい声に促され、頷いて踵を返す男。
一礼してから部屋を出て行った。
そうだ。
こういう人だから、皆彼についてきたんだ。
そして、こうやって、皆彼についていくんだ。
男は自分の指導者に、不満は少しも抱いていなかった。
彼が皆の指導者として、あくまで「皆の為に」動いていることを解っていたから。
そうだ。
こうやって―――。
男の姿が視界から消えた。
再び静寂が訪れた部屋で、彼はその紅色の眼を天井に向けた。
「・・・もうすぐ・・・もうすぐだからな、皆」
その優しくも、憂いを含んだ深い声は、再び静寂に飲み込まれていった。
「静寂」完
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無題
書き込みありがとうございます!
いやはや、やっとこさ第二話公開出来ました;
HPも再構築が終了し、このセットも大分作り終えたのでとりあえず一安心ですw
まだ受験がありますが(汗
これからもSPIRITSをよろしく御願いします~w;
ではでは。
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HPも再構築が終了し、このセットも大分作り終えたのでとりあえず一安心ですw
まだ受験がありますが(汗
これからもSPIRITSをよろしく御願いします~w;
ではでは。
はじめましてです。
はじめまして。nicle-j-1115と申します。
ここは前から知っていたのですが、僕はエキサイトしか書き込みをしたことがなかったので、やり方が分からなくて…でも、ほとんど同じでした。
HPから全て読ませて頂きました。貴方は他の人とは違う…旨く言えないですが…不思議な感じがします。他にも、貴方みたいなストを書く人も居ますよ。ぴけさんです。2人とも同じような…ハイ…旨く言えないです。
変な事書いてすみません。でも、本当にそんな感じがするんです。
これからも宜しくお願いします。
ここは前から知っていたのですが、僕はエキサイトしか書き込みをしたことがなかったので、やり方が分からなくて…でも、ほとんど同じでした。
HPから全て読ませて頂きました。貴方は他の人とは違う…旨く言えないですが…不思議な感じがします。他にも、貴方みたいなストを書く人も居ますよ。ぴけさんです。2人とも同じような…ハイ…旨く言えないです。
変な事書いてすみません。でも、本当にそんな感じがするんです。
これからも宜しくお願いします。
無題
書き込みありがとうございます!
はじめまして、nicle-j-1115さんですね。
よろしく御願いしますです~w
なんと、オリストを全部読んで頂けたのですか!
とても嬉しい限りです(切実
ぴけさんのオリストは、私もかなり以前から読ませて頂いております。
ぴけさん自身にも、私の考案した武器を採用して頂くなど、
大変お世話になっています。
そんな方に、私が似ているとは・・・
ぴけさんが可哀想ですよ旦那(ぉ
気が向いたら、まだいつでも来てくださいw
ではでは~。
はじめまして、nicle-j-1115さんですね。
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なんと、オリストを全部読んで頂けたのですか!
とても嬉しい限りです(切実
ぴけさんのオリストは、私もかなり以前から読ませて頂いております。
ぴけさん自身にも、私の考案した武器を採用して頂くなど、
大変お世話になっています。
そんな方に、私が似ているとは・・・
ぴけさんが可哀想ですよ旦那(ぉ
気が向いたら、まだいつでも来てくださいw
ではでは~。