記憶の日々は、私の中に。
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SPIRITSの続編に向けて、とある物語を書いていこうかなと思います。
いわばこの物語自体が続編への伏線ですね。
・・・俺は、時々思う。何故自分はここに存在しているのか、と。
この世に神がいると仮定して、その神は何故俺をこの世に創り出したのか。
俺がもしマトランだったなら、この世界のバランスのほんの一部の部品として創り出されただろう。
俺がもしトーアだったなら、そのバランス達を守る警護役として創り出されただろう。
俺がもしツラガだったなら、前者二つの実質的指導者として創り出されただろう。
しかし。
俺は、その三つのどれでもない存在。
いや、どちらかといえば「近い」存在なのだ。
特に――――「トーア」に。
今ここにいる皆もそうだ。
彼らもまた、「人に近い存在」。
この俺と同じように。――いや、ある意味全く同じと言っても過言ではないだろう。
思えば、「人に似て非なる者」である俺たちには、初めから幸せを得る権利などなかったのかもしれない。
ここにいる、俺を含めた皆は、そんな落ちこぼれの集団。
この大陸に俺たちの場所は無かったが、それでも俺たちはこの辺境の辺境とも言うべき場所にいる。
それが、俺たちのできる最初の抵抗だったから。
スピリットとかいう者達に、いつか面と向かって言ってやりたい。
「まだ人間であるだけマシだと思え」―――と。
さぁ、始めよう、みんな。
法則に逆らい、そして幸せを掴み取ろうじゃないか。
―――そう。せめて・・・人並み以下の。
「存在」完
いわばこの物語自体が続編への伏線ですね。
・・・俺は、時々思う。何故自分はここに存在しているのか、と。
この世に神がいると仮定して、その神は何故俺をこの世に創り出したのか。
俺がもしマトランだったなら、この世界のバランスのほんの一部の部品として創り出されただろう。
俺がもしトーアだったなら、そのバランス達を守る警護役として創り出されただろう。
俺がもしツラガだったなら、前者二つの実質的指導者として創り出されただろう。
しかし。
俺は、その三つのどれでもない存在。
いや、どちらかといえば「近い」存在なのだ。
特に――――「トーア」に。
今ここにいる皆もそうだ。
彼らもまた、「人に近い存在」。
この俺と同じように。――いや、ある意味全く同じと言っても過言ではないだろう。
思えば、「人に似て非なる者」である俺たちには、初めから幸せを得る権利などなかったのかもしれない。
ここにいる、俺を含めた皆は、そんな落ちこぼれの集団。
この大陸に俺たちの場所は無かったが、それでも俺たちはこの辺境の辺境とも言うべき場所にいる。
それが、俺たちのできる最初の抵抗だったから。
スピリットとかいう者達に、いつか面と向かって言ってやりたい。
「まだ人間であるだけマシだと思え」―――と。
さぁ、始めよう、みんな。
法則に逆らい、そして幸せを掴み取ろうじゃないか。
―――そう。せめて・・・人並み以下の。
「存在」完
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